【2006.9.1】オ〜ガワのコラム 第11話


歌詞で覚える脳



【2006.8.25】MINAのコラム 第10話 脳裏を駆けめぐる歌
はお読みになったでしょうか。

まだの方はぜひどうぞ。

読んでいて興味深く思いました。

同じ難聴でも、音楽の聴き方がオ〜ガワとかなり違いますねえ。

「なぜか日本のアーティストはどうしても歌詞が気になってしまい、メロディに入れ ない」とあるのですが、オ〜ガワとは逆です。
歌詞がないと、なかなかメロディが頭に入りません。

オ〜ガワは、ガキの頃から家にあったポータブルレコードプレーヤーに
耳をくっつけるようにして、「ウルトラマンのうた」を歌詞を見ながら覚えたりしてました。
曲を覚えるのに歌詞が必要なのは、そのせいかもしれません。
英語でも同様で、歌詞があると、覚えやすいのです。
逆に、歌詞があっても、活字になった歌詞(つまり視覚情報)がないと
全然覚えられませんでした。
視覚情報と結びついて、初めて強固に記憶されるようです。

テレビ番組でいえば 「ルパン三世のテーマ」(大野雄二作曲)、って
いうの、オ〜ガワはわりとテレビでよく聴いてました。
もちろん、補聴援助機器活用しまくりですが。
それでも全然、曲は頭に残りませんでした。
ところが、この歌、放送途中で、視聴者公募で歌詞がついたのです。
(真っ赤な〜バラは〜 ってやつ)
するとテレビに流れる歌詞を見ながら、すぐにメロディーも
全部覚えました。
歌詞を手がかりにして覚えられたんす。

同じルパン三世でも、映画「カリオストロの城」の曲 「炎のたからもの」は、歌詞を知らないので メロディーも部分的な記憶です。

そのせいか、曲のイントロクイズとか、すっげー苦手。
知っている曲でも、ふだんイントロはほとんど意識してなくて、頭に残らないようです。

歌詞がないと、音の全体の輪郭がつかめないのではないかなと自己分析しています。
小学校の音楽鑑賞の授業で、歌詞付きで聴いた「流浪の民」「魔王」とかは当時1〜数回聴いただけなのに、いまだにかなりのところが歌えます。
「ぶなーの森ーの葉隠れに〜 うたーげほがーいにぎわしや〜」とか
「風の夜に〜 馬〜をーかりー 駆けーりゆくー ものーありー」とか。
逆にハチャトゥリアンの「剣の舞」とかは、
結構強烈に印象に残ったにもかかわらず、
ところどころのメロディーが記憶に残っている程度です。

オ〜ガワにとって、歌詞の記憶の方が強く、
メロディーの記憶を呼び戻す手がかりが、
歌詞なんでしょう、きっと。


歌詞は聞こえるけど
メロディーは聞こえない耳、
というわけではなくて。

歌詞を手がかりに
メロディーの記憶を補強、再構築している脳なんだなきっと。


言語能力が発達しているのは左脳派、なんて言うらしいですが。
MINAさんや、聞こえる人は、
オ〜ガワとは違うらしい、と大変感心した次第です。
興味ない人はごめんよ〜。


(8/31記・OGAWA)

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