『いくお〜る』誌上の「図書紹介」がウェブにも登場しました! ここでは聴覚障害関連の書籍をご案内しております。

日本語字幕付きのDVD(ビデオ)、聴覚障害者役が出ている作品も少しずつご紹介します。

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BOOK

4月号(No.78)掲載

2月号(No.77)掲載

10月号(No.75)掲載

8月号(No.74)掲載

6月号(No.73)掲載

4月号(No.72)掲載

2月号(No.71)掲載

12月号(No.70)掲載

10月号(No.69)掲載

8月号(No.68)掲載

6月号(No.67)掲載

DVD

ろう者役のある作品

日本語字幕付き作品

 10月号(No.69)掲載
木津川を泳いだ大仏 元禄山城有情
東 義久/著 206頁 文理閣 1,680円

徳川家5代将軍・綱吉公の時代、元禄文化が花開いた頃。京都と奈良の中間にある片田舎、寺田村が主な舞台だ。主人公・佐七と、幼時の流行り病がもとで耳が聞こえず言葉がしゃべれない多佳の夫婦は、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。だが、佐七の忌まわしい過去がよみがえり、二人の身に災いが降りかかってくる。キーワードは「奈良の大仏さま」。時代背景がわかりやすく、時代劇として見たいと思ったほどだ。読む人にとって受け止め方は様々かもしれないが、私は悲恋物語だと感じた。「季刊みみ」で連載された作品。(Y)

聴覚障害教育の基本と実際
中野善達・根本匡文/編著 242頁 田研出版 2,625円

現在の聴覚障害教育を理解するための基本的な内容を提供しようとするもの。文章と図表のみで、写真はない。最新の知見も取り入れ、教育の全体像を提示しようと作成された教科書という印象を受ける。
内容は10章で構成。聴覚障害教育の歴史、コミュニケーション方法、制度、ろう学校、通常の学校、高等教育、重複障害、社会生活、国際的動向などのテーマ別に、各分野で専門的な知見を持つ執筆者が分担している。IT化の進展等で社会的な環境が大きく変動しようとしている中、ひとつの到達点を示すものといえそうだ。(O)

あみーご&あみーが1
瀬口たかひろ/著 221頁 スクウェア・エニックス  530円

ヤングガンガン誌上で連載中。博多の森高校サッカー部・新入部員の犬丸りるかは、ろう学校からの転校生。難聴ながらずば抜けたサッカーテクニックを持つ女の子。問題だらけのサッカー部で男子に混じって「国立競技場」を目指すと宣言する。かわいいりるかちゃんの情熱に押され、他の部員も目の色が変わって…という荒唐無稽なマンガ。理屈抜きで楽しみたい。
スケッチブックの筆談が笑える。リオのカーニバルで、聴覚障害者のサンバ隊は振動を感じてリズムを合わせるとか、出所不明なうんちく(?)が入っているのも楽しい。(O)

響きの歌を聴く
佐藤慶子/著 119頁 ヤマハミュージックメディア 2,625円

作曲家佐藤慶子氏主宰の音楽ワークショップ「響きの歌」。「音楽は耳のためにだけあるのか?」そんな疑問を抱いた音楽家が、ろう者との出会いから音楽の新たな可能性への冒険を始める。それは、魂から湧き上がる響きの歌を聴き、音楽を新しい耳である〈五感と心の耳〉で聴く方法。本書は佐藤氏がワークショップに通う子ども達、関係者との20年間の活動から作り上げてきた五感の音楽。その具体的な実践の方法の紹介とともに、多様なワークショップの内容、子ども達の楽しそうな様子や、作品の写真が豊富に掲載されている。(MI)

医療手話辞典 病院ですぐに役立つ手話2
NPO法人広島県手話通訳問題研究会医療班/編 234頁     NPO法人広島県手話通訳問題研究会 3,990円

1998年発行『医療手話の手引−病院ですぐに役立つ手話』の続編である。ろう者の「医者から言われた病名が載ってない」「もっと詳しく」、手話通訳者の「手の動きがわかりにくい」などの声、そして医療現場の情報量の増加に内容が追いつけない現状を踏まえて改訂したようだ。医療用語の説明をイラストで表すのは難しいのにあえて改訂に踏み切ったのは、編集スタッフの「良い本にしよう」という強い意思があったからだと思う。命に関わる現場で正確な情報を伝えようとする責任の重みが伝わってくる。(M)

みんなの手話ソング              1.スマップのうた 2.ジブリのうた
こどもくらぶ/編 各119頁 同友館 各1,995円

みんなに広く知られている歌をそれぞれ926点/875点の手話の写真で説明しているソング集。(1)スマップのうたは「Dear WOMAN」「世界に一つだけの花」「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「Best Friend」「オリジナルスマイル」の6曲。        (2)ジブリのうたは「さんぽ」「となりのトトロ」「君をのせて」「やさしさに包まれたなら」「いつでも誰かが」「カントリー・ロード」「いつも何度でも」の7曲で構成。2冊とも指文字の表や手話に関するアドバイスが掲載されており、手話の世界に初めて触れる人にもよいのでは。本文は2色カラー。(U1)

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