NPO法人ベターコミュニケーション研究会(BCS)挨拶

 高齢社会の今、日本では65歳以上の高齢者は現在、約2200万人、2025年には約3500万人に増加すると言われています。
 人間は生物である以上、いつかは、老いていきます。目、足などに不便を感じていきます。耳も同じです。障がい者の中にはろう者、難聴者、 中途失聴者(以下、耳の不自由な人々)もいることを忘れないでください。
 耳の不自由な人々は軽度難聴者を含めると現在、約600万人以上、2050年には約800万人以上に増加すると言われています。
 耳の不自由な人々は家庭や社会の中で不便な生活を強いられています。
 別名「情報障がい者」です。時と場合によっては社会参加も困難になります。
 聞こえない、聞き取りにくいために、他人から理解がなかなか得られないばかりか、人とのコミュニケーションが難しいからです。
 更に言えば、社会の中では耳の不自由な人々に役立つ商品・サービスが20年前に比べると品数も増えました。しかし、不便と思っている人が、それを知る機会が少ないのです。また、前より、商品・サービスが増えたと言っても、他の視点から 見ると当事者の使い勝手を考えていない商品・サービスもあります。使用してみると役に立たないことも多かったのです。このような情報バリア(障壁)は多く存在しています。
 「不便を便利に」することを考え、ビジネスを成功させるお手伝いも考えられます。例えば、非常ベルひとつとっても現在のシステムは「聞こえることが当たり前」という前提で作られています。ストロボや振動などを加えるというちょっと工夫しただけでも情報バリアフリー・ユニバーサルデザイン(情報BF、UD)の商品・サービスになります。また、障がい者に優しいことはそうでない人々にも優しいと信じています。情報BF、UDは自分の問題であり、みんなの問題でもあるのです。
 私たちは当事者の皆様や周囲の方々と共に悩み、考えることを通じて、最適な方法をご提案いたします。「不便を便利に」、そして、「人と世のために」を考えているNPO法人ベターコミュニケーション研究会(BCS)のノウハウが、私たち当事者はもとより、社会全体にとって有益な効果をもたらすと信じています。全ての人々が「ありのままの姿で、平等に」暮らしていける社会造り、とりわけ、情報バリア(障壁)の解消のお手伝いをさせていただければ大変嬉しく思います。 どうぞご理解ご協力のほど、お願い申し上げます。

NPO法人ベターコミュニケーション研究会(BCS)
理事長 中園秀喜

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